大変ご好評いただいているJB64ジムニーの純正コンピュータチューン いわゆるECM書替えですが、これを行なったことによりエンジンが壊れたりしないのかと不安になる方もいらっしゃるかと思います。
特に今時のエンジンであるR06Aは弱いと言われる事もある様なのは弊社でも気にしてはいました。
なので実際に弊社のチューニングデータを書き込んだ車両でかなりの距離を走り込んでからエンジンを分解する事にしました。
走行内容はテストも兼ねますので、かなり過酷な環境までエンジンを追い込みます。
連日連夜様々な走行を繰り返して、かなり酷使されつつ約10,000キロ走行したエンジンを車体から降ろしました。
約10,000キロ走行後に分解はオーバーホールとしては異例の早さなので、問題が無ければエンジン内の状態はまだまだ良いと言えると思います。
ヘッドカバー内やタイミングベルトケース内は非常に綺麗ですね。
取り出したピストンのトップです。
ノッキングなどが発生した様なダメージは見られません。
綺麗な状態だと言えます。
シリンダーヘッド側です。
こちらも燃焼室やバルブにもダメージは見られません。
燃焼状態に異常は無かったと言えると思います。
シリンダーヘッド、ブロック共に熱による歪みも測定されませんでした。
この結果なら弊社のチューニングデータで走行してもなんら問題はないと言って良いと思います。
因みにこちらは左からF6Aエンジン、K6Aエンジン、右側がR06Aエンジンのピストンとコンロッドです。
クランクピンなどは小径化されており、軽量化がなされています。
これによりクランクウエイトも軽くできる為、エンジン全体を軽くして燃費などをよくしようという努力の跡が見えますね。
これにより確かに昔のエンジンに比べれば強度的余裕はないと思われますが、安全マージンを考えてその範囲内でのパワーアップならば直ちに問題が発生してしまう事もないと言える検証結果になったと思います。
点検して問題なかったので掃除だけしてピカピカになったエンジンを元通り車体に戻します。
長く休ませている暇は無いのでまたバリバリテスト走行を頑張ってもらいたいと思います。
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