ジムニーのJB64やJB74には横滑り防止装置、通称ESPが装備されています。
車が不安定な姿勢になったら電子制御でエンジンのスロットルやブレーキを操作して車両を安定させてくれるという優れものなので、上の写真の様な道路状況ではドライバーを補助してくれる、安全運転の為には有効なシステムです。
しかしジムニーに乗る人が全員オフロードを走るとは限らないのと同様、ジムニーに乗る人が全員クローズドコースを走ったり競技に出場しないとは限りません。
競技の場所で攻めた走りをすると、必ずしもプラスに働くとは限らないわけです。
その様なシチュエーションで車が何をしているかというのを簡単に表したのが次のロガーのグラフです。
赤い線から線までが主に制御が介入している部分で、まずはTCS制御がエンジンに介入します。
その瞬間にドライバーが上の赤い矢印の様にアクセルペダルを狂った様に踏みつけていても、下の赤い矢印の様にエンジンのスロットルは見事に閉じられ全く加速してくれないわけです。
更に上の矢印の様にスタビリティ制御も同時に介入しますが、これは下の矢印の様にブレーキに介入して4輪独立して安定方向にブレーキをかけてくれる優れものです。
しかし当然ブレーキなので車は減速してしまうので速く走らせたいスピード競技ではタイムロスに繋がってしまいます。
これらの装置は安全の為にあるものなので安易にカットしてしまうのも考えものかもしれませんが、競技仕様などで必要なので有れば、制御に介入してカットする事も可能です。
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