強制空冷インタークーラー

ターボエンジンにとって吸入空気の温度を抑える事はとても重要です。
ターボで圧縮された空気は熱を持ちます。
吸気温が上がってしまうと同じ体積の空気でも酸素密度が下がってしまいますし、ノッキング発生のリスクも上がってしまいます。
逆に吸気温を低く安定させる事が出来ればその分セッティングも詰める事ができリスクを抑えつつパワーアップが可能になります。
なので多くのターボ車ではインタークーラーを装着する事で走行風により吸入空気を冷やすようになっています。
しかし特にジムニーという車はオフロード走行する機会が多いです。
オフロードでの低速走行では走行風があまり期待できない上にエンジンには高い負がかかります。なので吸気温という点ではかなり厳しい車と言えます。
弊社では何年も前から独特な仕様条件下にあるジムニーの吸気温対策に工夫を凝らしてきました。
先ずはエンジン直上というフライパンの様な環境から移動しました。更にバッフルプレートを設けてエンジンからの輻射熱を遮る様にも考えましたが、これは逆に熱気が淀んで抜けにくくなってしまう様でした。


さらに走行風が期待できない状況に備えて強制空冷ファンを取り付ける事にしましたが、このファンの選定には苦労しました。
色々なファンを試しまして送風量が足らないものや耐熱性が足らなくて直ぐに壊れてしまう様な物も有りました。


何セットか目でようやく送風量、耐久性とも満足するセットが見つかりました。
吸気温をセンサーで監視して、吸気温が上昇してくるとファンをONにして強制的に冷却するインタークーラーシステムです

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