トライアル競技車両をLINK ECUでフルコン化した車両のダイナパックセッティングが完了です。
エンジンは弊社でオーバーホールしたエンジンが搭載されてます。
オーナーさまに慣らし運転を終わらせていただいてから、本格的なセッティングにご入庫いただきました。
結果は74.4馬力、トルクで12.3キロでした。
ここに駆動ロスを加味すると約93馬力程でしょうか。
しかしトライアル車両なので、重要になるのは最高出力は勿論ですが、大きな低速トルクと立ち上がりやピックアップの良さが勝負になると思います。
グラフを見ていただくと2000回転代からトルクが大きく立ち上がり、3000回転まで回せばほぼピークに近いトルクを発揮します。
この仕様ならば停止状態や極低速状態から一気に飛び出したい場合でも強力な加速力を発揮できますし、しかし逆にじんわりトラクションをかけたい状況でもフルコンならではのリニアなスロットル特性で操作に忠実な特性を発揮できます。
リニアなスロットル特性を実現するのは、JA11純正のスロットルセンサーを廃止して変更している効果も有ります。
JA11のスロットルセンサーというのは、スロットルの全閉と全開しか見ておらず、どの位開けたかというのは制御に反映されておりません。
そこでこのスロットルセンサーも交換してスロットル開度もリニアに読み取れるものに変更してあります。
そうする事によりLINK ECUでは純正に無かったスロットル開度も制御に反映させられるので、アクセルペダルの動きに対して実に忠実なレスポンス特性を実現出来ます。
この車両のオーナーさまには是非とも頑張っていただいて、良い成績を残していただけると嬉しいですね
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