ロッククローリング 低速制御システム ジムニー JA11

弊社で製作した車両と、ロッククローリングに抜群の威力を発揮する弊社特製の低速制御システムのご紹介です。

車両は弊社で製作したフルオーバーホールして鍛造ピストンや強化メタルガスケットなどを組み込んだF6A DOHCエンジンで、エンジン制御はフルコンLINKです。
更に弊社で開発した水冷インタークーラーで吸気温度の安定化も図ってます。
発生するパワーは補正無しで約133馬力、トルクで15.7キロなのでここに駆動ロスを加味すると約160馬力程にもなります。
しかしそれ程のパワーを発生させながらもLINKによる緻密な制御で低回転からトルクを発生させるので、一般に低速トルクが無いと言われるツインカムF6Aエンジンの印象が変わると思います。
255/85R16サイズのタイヤと重たいビードロックホイールであっても全開加速させれば軽自動車のエンジンとは思えない加速が味わえます。
しかしそこまで踏み込む必要の無い普段乗りの場面でもトルクに余裕が有るので楽に快適に走る事が出来ます。
乗った感じは排気量に余裕の有る普通車に乗ってる感じです。
この車両はタイヤサイズからして普通車にナンバー変更して有りますので合法仕様になっているのもポイントですね。
ここまでの仕様は以前に製作したものですが、今回の御入庫では低速制御装置の構築を行います。
この車両のギヤ比はトランスファー7.3ダウンギヤと5.375ファイナルギヤのみで、ミッションはノーマルのままです。
誰でも入手出来て街乗りも普通に出来る一般的なギヤ比の車両で、倍以上のギヤ比を誇るロッククローリング専用マシンに対抗するには、エンジン回転数を一般的な車両がクローリングする時の2分の1以下を維持したままで倍以上のエンジントルクを発生させれば良いじゃない!って感じの思考ですね
実際に動いているこの車両の様子はこちらのYouTubeに上げた動画をご覧ください。
こちらの動画はリアルワークスさんからご依頼いただき、ジムニーJA12のF6A SOHCエンジンにフルコンLINKと低速制御装置を組み込んだ車両の動画です。
こちらの車両のオーナーさまからも、ロッククローリングでエンジンが低回転のまま粘るので簡単にはエンストしなくなり非常にコントロールしやすくなったという感想と、ロッククローリングを行う現地までの移動でも以前までは大径タイヤよる重さで通常走行が苦手だった部分が、フルコンLINKでエンジン制御を行なったことによりトルクフルになったので運転が楽になったとの感想もいただけました。

エンジン音からもアイドリング以下の回転数を維持したまま簡単にエンストする事もなく、逆に回転が噴き上がってしまうこともなく、安定して回り続けているのがお分かりいただけるかと思います。
特に注目していただきたいのはエンジンが失速しないのはもちろんですが、タイヤが滑り出したりしてトラクションが抜けた時の制御です。
通常であればタイヤが滑って負荷が抜けた事によりエンジン回転は跳ね上がってしまい、よりタイヤの空転を招いてしまいます。
それにより車の姿勢が乱れて危険な体勢になったりラインが大きくズレてしまう原因にもなりますが、こちらの制御は人間の操作よりも遥かに反応速度が早いので、負荷が抜けて回転数が上がり始めた瞬間にトルクを抑えるので何事もなかったかの様に低回転を維持し続けます。
フルコンLINKを活かしたシステムですが、LINKを付ければそれだけで可能かというとそうでは有りません。
それを可能にするハード側のシステムの構築と、通常のセッティングでは賄えない部分まで手を入れたロッククローリングに強くなるデータセッティングならではですね。
ここまで行えるとエンジン回転数とトルクをLINKが制御してくれるので、ドライバーはハンドル操作、ライン取りに集中できます。
合法仕様で街乗りも余裕の有る走りで快適に、そして厳しいロッククローリングにも対応出来るオススメの仕様となっております。

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