JB23 ジムニー フルコンならではのチューニングメニュー

JB23ジムニーは、ご存知の方も多いかと思いますが、燃料システムがノーマルではリターンレス式です。
これは現代の主流になりつつ有りますが、事ターボチューンに対してと考えると不向きのシステムと言えます。
リターンレス式では燃料タンクからエンジンルームまでの配管が1本のみで送られています。

このタイプでは、燃料タンクから出た段階で既に燃圧は一定の値にセットされているのです。
しかしターボ車では吸気管内の圧力はターボでブースト加圧する事で高くなります。
この状況では例えば燃圧が元々3キロにセットされていたとすれば、そこに1.7キロ程ブーストをかけたと仮定すると3キロの燃圧で1.7キロまで加圧された空間に燃料を吹くのですから実質は3引く1.7で実質1.3しかない圧力で燃料を噴射した事になります。
これがJB23で380ccなどの容量のインジェクターを使ったとしても意外と対応出力が上がらない原因です。

これに対して、燃料タンクを降ろし燃料ポンプのシステムを一式見直し、更に燃料ラインの行きと戻りを追加、更に燃料デリバリーパイプと燃圧レギュレータを取り付ける事でJB23ジムニーでもリターン式に変更する事が出来ます。

リターン式では、燃圧レギュレータにサージタンク圧を入力する事で常にブースト圧に対して燃圧を一定とする事が出来ます。
例えばイニシャルを2キロに合わせたとすると、ブースト0では燃圧は2キロですが、ブーストが1キロ掛かったら燃圧は3キロに、ブーストが1.5キロ掛かったら燃圧は3.5キロにと言う具合に調整されるのです。
これによりブーストをいくら掛けようともインジェクターは常に狙った量と噴霧状態の燃料を供給してくれる事になります。

これらのチューニングメニューは、ハード面の構築は勿論ですが、これらの大規模なシステム変更にも柔軟に対応でき、なおかつきめ細やかなセッティングが可能なフルコンならではのチューニングと言えると思います。

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